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更新日:2024年5月10日

「注文住宅とは?いくらで建つ?メリット・デメリットと予算別実例!」

「注文住宅」と「建売住宅」という言葉は一般的に知られていますが、両者の具体的な違いについて理解していない人は多いです。
注文住宅はカスタマイズの自由度が高いとされていますが、実はメリットだけでなくデメリットも存在します。
注文住宅についての知識を深め、家族が理想とする住まいを実現しましょう。
この記事では、注文住宅のタイプや、設計段階での柔軟性に焦点を当て、注文住宅のメリットとデメリットを説明します。

注文住宅にも種類がある?意外と知らないその内容とは

注文住宅というと、一般的にはフルオーダー住宅とセミオーダー住宅の2つのタイプがあることはあまり知られていません。

まず、フルオーダー住宅は、木材や断熱材、窓の種類など、新築に関わるあらゆる要素について、依頼者が指定して計画される住宅のことです。このタイプは自由度が高い反面、相応の建築知識と多くの手間が必要です。それでも、完全に自分好みの一軒家を実現できることが最大の魅力です。ただし、完成までに時間と資金を要することが一般的です。

一方、セミオーダー住宅は基本的な仕様があらかじめ決まっています。依頼者は、風呂や洗面台、トイレ、キッチンなどの設備や外壁の色など、一部の要素をカスタマイズできます。間取りは依然として選択可能であり、設備のグレードアップやダウンも調整できます。

セミオーダー住宅は、フルオーダー住宅ほどの建築知識や資金が必要ないため、一般的に選択肢として好まれています。しかし、建築会社の中にはフルオーダー住宅の手間を嫌うところもあります。そのため、「注文住宅」という言葉が使われる場合、実際にはセミオーダー住宅を指すことが多いです。ただし、規格図面を提案している会社もあるので、依頼する際には注意が必要です。

注文住宅のメリット① “自由度の高さ”

注文住宅の最大の利点は、自由度の高さにあります。建売住宅は完成した状態で提供されるため、家族の好みを反映させることが難しいですが、注文住宅では希望通りの住まいを実現できます。

注文住宅では、間取りや外観、仕様など、ほぼすべての要素を自由に選択できます。部屋の配置やサイズ、キッチンの設備、耐震性など、多くの要望があるかもしれませんが、予算内であればほとんどの希望を叶えることができます。

さらに、注文住宅ではほとんどの決定を依頼者が行うため、まったく同じ家ができるということはまずありません。そのため、オリジナリティ溢れる家になります。自分たちの好みやライフスタイルに合わせて間取りや外観を決めることで、他にはない独自の住まいを手に入れることができます。

注文住宅のメリット② “建築現場がチェックできる”

注文住宅の利点の一つは、建築現場を確認できることです。建売住宅では建物の建設過程を目にすることはできませんが、注文住宅では設計段階から建設中の進捗状況までを実際に目で見ることができます。

これは、建設業者にとって「依頼者がいつ現場を訪れるかわからない」というプレッシャーになります。そのため、建築現場を依頼者がチェックできることは、業者にとって品質向上の動機付けとなります。その結果、手抜き工事が減る可能性がありますので、注文住宅を検討する際には建築途中の現場を定期的に訪れることが重要です。

さらに、一部の会社では第三者機関による点検を実施している場合もあります。実際、注文住宅は建売住宅と比べて欠陥が少ないとされています。建売住宅では材料や人件費が抑えられているため、外観や内装は美しく見えても目に見えない部分に欠陥が潜んでいる可能性があります。そのため、建設途中の現場をチェックできるという点は、注文住宅の大きな利点の一つです。

注文住宅のメリット③ “予算を調整できるのもうれしい!”

注文住宅では、予算に応じて住宅を建てることができるという点が大きな利点です。注文住宅は、個々のニーズやこだわりを反映させた家づくりが可能であり、そのため、予算の範囲内で自分たちの理想の住まいを実現することができます。特に、こだわりがない部分については、予算を抑えるためにグレードを下げることもできます。

家づくりを進める中で、予算超過はよくある課題です。その際は、予算を調整するためにこだわりのない部分についてはコストを抑える選択肢も検討することが重要です。また、「譲れない希望」がある場合は、こだわりの優先順位を決めておき、高い優先順位から順次実現していくことがポイントです。

注文住宅のデメリットとは?

注文住宅には多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。まず、入居までの期間が長いことが挙げられます。建売住宅では契約からすぐに入居できますが、注文住宅では初期の相談から契約までに1~2カ月かかることが一般的です。加えて、建設工程も時間がかかり、上棟から完成までに数カ月を要します。また、土地の取得や関連費用の支払いなど、契約までの手続きが複雑で煩雑な点もデメリットです。

さらに、建売住宅と比較して、完成した住宅のイメージがしにくいという点も挙げられます。建売住宅では完成品を見てから購入することができますが、注文住宅では完成をイメージするのが難しいとされています。この点を補うために、パースなどの模型を活用することが有効です。

また、注文住宅では要望が増えて予算オーバーすることがあるため、計画を立てる際には予算管理が重要です。自分にとって譲れないポイントを明確にし、ローンの支払いを考慮しながら計画を進めることが必要です。さらに、予想外の費用が発生する可能性もあるため、資金に余裕を持つことが重要です。

注文住宅を建てるときの費用内訳とは?

家を建てる際の費用は、大まかに「土地代」「建築費」「諸経費」という3つの項目に分かれます。ここでは、それぞれの内訳を詳しく見ていきましょう。

まず、土地代は、土地を購入するための費用です。注文住宅を建てる場合、適切な土地を見つけて購入する必要があります。土地代は地域や立地条件によって大きく異なります。例えば、都心部や交通の便が良い場所ほど土地代が高額になります。また、土地の地盤状況や周辺環境なども考慮する必要があります。

次に、建築費は、注文住宅の建築や工事にかかる費用です。建築費には、建物の設計や施工に関するすべての費用が含まれます。建築費は、建物の規模や仕様、使用する素材などによって異なります。大手ハウスメーカーや設計事務所に依頼する場合、費用は異なるので、予算内で適切なプランを選ぶことが重要です。

最後に、諸経費は、土地や建物の取得に伴うさまざまな費用です。諸経費には、土地の登記手続きにかかる費用や、不動産取得税、登録免許税などが含まれます。また、司法書士や不動産業者に支払う手数料も諸経費の一部です。これらの費用は、建設予算に含めておくことが重要です。

注文住宅の予算はどう決める?

注文住宅の建築費について予算を決めることに迷っている方も多いでしょう。建築費の予算設定は、重視するポイントを基準にして検討することが重要です。自分にとって最も重要なのは建物自体なのか、それとも土地の立地条件なのか、その優先順位を考えてみましょう。

内装や外装にこだわりたい場合は、建築費に3000万円以上の予算を考慮することが適切です。3000万円以上の建築費を確保すれば、内装や外装の希望をほぼ反映させることが可能でしょう。全体の予算が限られている場合は、土地に妥協して建築費を優先することが重要です。

一方、駅近などの好立地を求める場合は、土地代が高騰するため建築費は抑えることが勧められます。デザインにこだわりがなければ、2000万円以下の予算でも満足できる注文住宅が建てられます。

すべての条件に妥協し、できるだけ予算を抑えたい場合は、建築費を2000万円以下に設定しておくことを検討しましょう。自分の予算を決める際には、優先順位を考慮して適切な配分をすることが大切です。

予算別の注文住宅の特徴を紹介!

注文住宅の特性は、建築費の予算によって異なります。予算に応じた家の特徴を把握しておくことで、自分の希望を実現するために必要な出費を明確に把握できます。以下では、1000万円台、2000万円台、3000万円台の注文住宅の特徴をそれぞれ紹介します。

1000万円台

1000万円台の注文住宅では、コストを抑えたシンプルなデザインが特徴です。土地の形状に合わせた複雑な構造は難しく、通常は正方形や長方形などの単純な形状となります。これは、複雑な形状では外壁の面積が増えてしまい、建築費がかさんでしまうためです。

外観も基本的にはシンプルで、レンガやタイルなどの高価な材料は使われません。屋根も片流れ屋根など低コストな形状が主流であり、屋上などの特殊な機能を持つ場所は設けられないことが一般的です。また、設備も最低限の性能を持つものが使用されることが多く、高機能な機器は含まれません。時には建築会社が在庫として持っている設備が導入されることもあります。

この予算帯の注文住宅は、シンプルなデザインゆえに施工期間が比較的短く、建築が早く終わる傾向があります。立地条件を優先する方や、予算を抑えたい方にとっては、1000万円台の注文住宅を検討することが適切かもしれません。

2000万円台

2000万円台の予算を確保すれば、1000万円台よりも高いグレードの注文住宅を建てることができます。全ての希望を叶えるのは難しいかもしれませんが、いくつかの要素をグレードアップさせることが可能です。

たとえば、より良い採光や風通しを確保するために、窓やバルコニーを増やすことが考えられます。外壁にはタイルなどを使って外観に高級感を演出することもできます。さらに、キッチンなどには最新の設備を導入して、より快適な生活を実現することもできます。

内装においても、特定の部分にこだわりのある資材を使用することができます。立地と建物のバランスを重視する人にとって、2000万円台の注文住宅は理想的な選択肢と言えるでしょう。

3000万円台

全国平均で見ると、注文住宅の建築費は3000万円台前半に位置しています。このため、3000万円台の予算を確保すれば、並以上の設備が備わった家を建てることができます。自分の家に対する希望の多くを実現できると期待できるでしょう。

3000万円以上の注文住宅では、土地の形状に合わせて建物の形を変更することができます。変形した土地を最大限活用しながら、理想の家を実現できるでしょう。床暖房の導入や高品質なフローリングの採用など、快適性や質にこだわった仕様を選択することも可能です。さらに、防犯対策として塀や柵を設置するといったアイデアも取り入れられます。快適な居住環境やデザインに重点を置きたい人にとって、3000万円台の予算を用意しておくことが賢明です。

まずはお問い合わせしてみよう!

注文住宅を建てる際、夢や理想を追い求めることが自然ですが、メリットとデメリットをよく理解しておくことが重要です。さらに、異なる注文先ではデザインや仕様が異なるため、モデルハウス見学や無料相談会などに参加して、自分に合った住宅会社を探すことが肝要です。

ワンズホームでは、家づくりに関する無料相談窓口を設けています。家づくりを検討している方や土地をお探しの方、新築や中古住宅の購入を検討している方など、どのようなご相談にも無料でお答えしますので、お気軽にお問い合わせください。また、ワンズホームが手掛けた注文住宅の建築実例もご参考いただけますので、ぜひご覧ください。

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