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更新日:2018年6月19日

市原市五井駅始発、小湊鐵道線で房総半島を満喫!

千葉県市原市周辺のおすすめスポットをご紹介します。2回目の今回は、蒸気機関車の雄姿を実際に乗車して堪能できる「小湊鐵道線」です。市原市の五井駅は、なんと始発なんですね。ここから、いすみ鉄道線に接続する夷隅郡大多喜町の上総中野駅まで39.1kmを結んでいます。

そもそも「小湊鉄道」という名称になったのは、路線着工当初に、現在の鴨川市古湊町にある「誕生寺」への参拝客輸送を目的としたためだそうです。建設は順調に進みましたが、資金の不足や土木技術の限界、そして終着駅の上総中野駅に現・いすみ鉄道線ができたことから、小湊方面への延伸はされませんでした。

特長はなんといっても、蒸気機関車を摸して造られたディーゼル機関車でしょう。これは、2015年11月15日から、上総牛久駅から養老渓谷駅間にトロッコ列車「里山トロッコ」として運行されています。小湊鐵道線の集客の“売り”として、機関車とトロッコは新造されたと言いますから、気合いが入っています!

車体は北陸重機工業製で、かつてのコッペル製蒸気機関車をイメージしたDB4形ディーゼル機関車。2017年にはグッドデザイン賞を受賞しています。そして汽笛は、倉庫で眠っていた大正時代のビンテージものを磨き上げて搭載しています。こうした外見は昔ながらの印象ですが、うらはらに中身はとてもハイテクです。エンジンは世界的な第三次ディーゼルエンジン排出ガス規制をクリアしており、ECO&クリーン。運転席には前方視界確保用のモニタや、遠隔操作機構が採用され、お客様の安全を守っています。

昔は日本各地で走っていた機関車を懐かしむもよし、ハイテクな装備に心躍らせるもよし。温泉、菜の花、アウトドアなど、季節によって様々な楽しみを提供してくれる房総に、小湊鐵道線で出かけてみませんか?