テクノビームとは
テクノビームは、パナソニックが開発した複合梁で、木と鉄が組み合わされています。この構造は軽量H形鋼を木で挟むサンドイッチ構造で、たわみが少なく、強力で安全性の高い製品です。テクノビームという名前は、技術的で科学的な要素を含む梁を表す言葉で、”テクノ”は”テクニカル”の略で、”ビーム”は”梁”を指します。
テクノビームの始まり
テクノストラクチャー工法の開発時に、プロジェクトチームは日本の気候と風土に合った木造住宅の魅力を損なわず、高品質で高強度な住宅を実現するために新しい素材を導入する方法を模索しました。
その結果、木材の弱点である横方向の力に対処するため、高い曲げ強度を持つ鉄骨を組み合わせたテクノビームが生まれました。
テクノストラクチャー工法についてはこちら
https://www.ones-best.jp/wp/technostructure/
木と梁の複合梁
テクノビームは木と鉄を組み合わせた構造で、バランスのとれた強靭な構造を実現します。通常の木製梁は時間とともにクリープ変形(長時間の荷重による変形)が起き、問題を引き起こすことがあります。
しかし、テクノビームは鉄芯を使用するため、長期間にわたってもクリープ変形がほとんど発生しません。実験によれば、木製梁は約6.3トンの荷重で破壊される一方、テクノビームは同じ荷重に耐え、たわみがわずか25㎜で済みました。
この実験により、テクノビームの強度が示されました。テクノビームの使用により、建物の構造全体の歪みが制御され、大きな力に耐えることができます。さらに、柱の数を削減できるため、建物のプランによっては大空間を実現できます。
断熱と防錆
テクノビームには鉄材の短所がありますが、これらの課題は工夫によって解決できます。鉄材は熱の伝導が速く、錆や腐食のリスクがありますが、テクノビームは専用の断熱材を鉄部分に使用し、外気との接触を避けることで熱の伝導を抑制しています。
また、結露による鉄の腐食を防ぐために、鉄部分に溶融亜鉛メッキ処理が施され、亜鉛が保護被膜を形成して鉄を守ります。テクノビームの芯材である軽量H形鋼は、住宅性能表示制度において最高等級の劣化対策等級3に適合しています。
まとめ
高品質で安心のマイホームをご検討の方は、ぜひワンズホームにご相談ください。
過去の施工事例なども参考にして、ぜひお気軽にお問い合わせください。