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更新日:2023年7月21日

「高気密高断熱の家に住んでみて後悔する理由。工務店が考える高性能住宅のデメリット・ハウスダストやカビ対策を伝授します。」

今回はあまり知られていない高気密・高断熱のデメリットをご紹介します。

今回は以下の3点について詳しく解説していきます。

【換気が大切】空気がこもってハウスダストがたまり、喘息やアレルギー性鼻炎の原因に。
【結露は大敵】壁の中や床下、天井裏で内部結露が発生すると、カビ・ダニが湧いて健康を害する。「窓が小さくて息苦しい家になる」って本当?
【換気が大切】空気がこもってハウスダストがたまり、喘息やアレルギー性鼻炎の原因に。

高気密性と高断熱性を持つ家に住んでいる場合、適切な換気が非常に重要です。高気密性の家は、外部からの空気の侵入が少なくなるため、室内の空気がこもりやすくなります。こうした環境では、ハウスダストや他のアレルゲンが室内に蓄積しやすくなり、喘息やアレルギー性鼻炎の原因となる可能性があります。

以下に、高気密・高断熱の家における換気の重要性と、適切な換気方法について解説します。

室内空気の質の維持:
適切な換気を行うことにより、室内の新鮮な空気を取り入れることができます。これにより、室内のハウスダストやアレルゲンを排出し、室内空気の質を向上させることができます。

湿気の排出:
 高気密性の家では、室内の湿気がこもりやすくなる傾向があります。適切な換気を行うことで、湿気を排出し、カビやダニの発生を抑えることができます。

■ 換気方法: 高気密性の家では、通常の窓やドアの開け閉めだけでは十分な換気ができません。以下にいくつかの適切な換気方法を紹介します。

・機械的換気システム: 人工的な換気システムを導入することで、定期的な換気を確保します。例えば、排気ファンや換気扇を設置し、室内の空気を強制的に排出し、新鮮な空気を取り入れます。

・熱交換型換気システム: 熱交換型換気システムは、室内の熱を回収しながら換気を行う方法です。排出される室内の暖かい空気と、取り入れる新鮮な空気との間で熱を交換し、エネルギー効率を向上させます。

・自然換気: 自然換気は、自然の風や気圧の変化を利用して換気を行う方法です。窓や通気口の配置やサイズを工夫することで、風の通り道を作り、自然な換気を促します。

換気管理:
高気密性の家では、適切な換気管理が必要です。定期的な換気システムの点検やメンテナンスを行い、効果的な換気が確保されているかを確認しましょう。また、室内の湿度や二酸化炭素濃度をモニタリングするセンサーを使用することで、適切な換気タイミングを把握することができます。

フィルターの使用:
換気システムにフィルターを組み込むことで、室内に侵入するハウスダストや花粉などの微粒子を除去することができます。高性能なフィルターを使用することで、室内の空気品質を改善することができます。

適切な生活習慣:
 高気密・高断熱の家に住む場合、適切な生活習慣も重要です。例えば、室内での喫煙やハウスダストの発生源となる掃除不足などを避けるように心がけましょう。定期的な掃除や室内の清潔さを保つことも、アレルギー症状を軽減するために役立ちます。

高気密性と高断熱性の家に住む場合は、換気に特に注意が必要です。適切な換気を行い、室内の空気品質を維持することで、ハウスダストやアレルゲンの蓄積を防ぎ、喘息やアレルギー性鼻炎などの健康問題を軽減することができます。建築専門家や換気システムの専門家と相談しながら、最適な換気方法を選択しましょう。

【結露は大敵】壁の中や床下、天井裏で内部結露が発生すると、カビ・ダニが湧いて健康を害する。

高気密性と高断熱性の家において、結露は重要な問題です。内部結露が発生すると、壁の中や床下、天井裏などの隠れた場所で湿気がたまり、カビやダニの繁殖の原因となり、健康に悪影響を与える可能性があります。以下に、内部結露の問題に対する解説をいたします。

内部結露の原因:
高気密性の家では、外部からの湿気が侵入しにくいため、室内の湿気が蓄積しやすくなります。内部結露の主な原因としては、以下の要素が挙げられます。

・湿気の発生源: 室内での調理や洗濯、入浴などから発生する湿気が、室内にこもります。

・不適切な換気: 十分な換気が行われず、室内の湿気が十分に排出されない場合があります。

・断熱材の劣化: 適切な断熱材の使用や施工が行われていない場合、断熱性能が低下し、結露が発生しやすくなります。

内部結露の健康リスク:
内部結露が発生すると、湿った環境がカビやダニの繁殖に適した状態となります。これにより、以下の健康リスクが発生する可能性があります。

・アレルギー症状: カビやダニの糞や死骸が室内に拡散し、アレルギー症状を引き起こすことがあります。くしゃみ、鼻水、呼吸困難などの症状が現れる場合があります。

・ぜんそくの悪化: 内部結露によってカビが繁殖すると、そのカビのスポア(胞子)が室内に広がり、ぜんそくの発作を引き起こす可能性があります。

・呼吸器疾患のリスク: 長期的な曝露により、カビやダニの存在が原因で慢性的な呼吸器疾患が悪化することがあります。

内部結露の予防策:

内部結露を予防するためには、以下の対策を行うことが重要です。

・適切な換気: 定期的な換気を行い、湿気を排出することが必要です。機械的換気システムや自然換気を活用し、新鮮な空気を取り入れることで、湿気の蓄積を防ぎます。

・断熱材と気密性の確保: 適切な断熱材を使用し、施工を行うことで、断熱性能と気密性を確保します。これにより、室内外の温度差を抑え、結露のリスクを低減させます。

・定期的な点検とメンテナンス: 内部結露のリスクを軽減するためには、定期的な点検とメンテナンスが必要です。特に、結露が発生しやすい箇所や隠れた場所の点検を行い、早期に問題を発見し対処します。

高気密性と高断熱性の家において、内部結露の問題は注意が必要です。適切な換気と断熱材の選択、定期的な点検とメンテナンスにより、内部結露を防ぎ、健康な居住環境を維持することが重要です。

「窓が小さくて息苦しい家になる」って本当?

高気密性と高断熱性の家では、窓のサイズと配置が居住環境に影響を与える場合があります。ただし、一般的に「窓が小さくて息苦しい家になる」という主張は単純化された表現であり、具体的な条件や設計によって異なる場合があります。

換気と窓の関係:
窓は自然な換気を促すための重要な要素です。適切な窓の配置とサイズにより、新鮮な空気を取り入れることができます。換気のためには、窓の開口部が十分な広さと数であることが望ましいです。しかし、高気密性の家では外部からの空気の侵入を制限するため、窓の数や開口部の面積が通常よりも少ないことがあります。

快適性と窓の関係:
窓は室内の快適性にも影響を与えます。適切な窓の配置とサイズにより、自然光や風の通り道を作り、居住空間を明るく開放的にすることができます。また、景観や外部の環境とのつながりを感じることもできます。小さな窓のみで構成された家では、室内が暗く閉鎖的に感じられる可能性があります。

居住者の要望と窓の関係:
窓のサイズと配置は、家族や居住者の個別の要望や好みにも関連しています。一部の人々は、大きな窓があることで開放感や景観を楽しみたいと考えるかもしれません。他の人々は、プライバシーや断熱性能を重視して窓の数を制限するかもしれません。それぞれの優先事項とバランスを取りながら、窓の設計を行う必要があります。

したがって、「窓が小さくて息苦しい家になる」という主張は必ずしも正確ではありません。高気密性と高断熱性の家では、窓のサイズと配置を工夫し、十分な換気や快適性を確保する必要があります。

まとめ

高気密性と高断熱性の家には一部のデメリットも存在しますが、メリットの方が多く、多くの方にとって魅力的な選択肢として選ばれることが多いです。

メリットに関しては下記記事からご覧ください。

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